髪切った - diary.jgs.me
20年強ぐらい地元の散髪屋に通い続けて散髪台に座るなり「おまかせで!」っておっちゃんに任せっきりだったので、上京してから散髪屋に困っていた。 そこんとこは嫁は社交的で、いくつか行った後に馴染みの美容師(駆け出し)を見つけて切ってもらうようになっていた。 そこつながりで、髪切る練習台になる代わりに安く切ってもらえる的なイベントがあるそうで、髪型に全く頓着ないので好きにしてくれとばかりに行ってきた。
頭洗ってもらったりした後は先輩美容師の方とほとんどマンツーマンで技術を体得するという感じで、全くの素人である僕も先輩美容師の話割と真面目に聞いて謎の学びがあった。「カットは引き算」とのことで、非常にストラテジカルに切り進めていかなければいけないようで、ある程度の型のようなものがあるようだ。それを会得してはじめて自分がよりやりやすいようにアレンジしていくという職人技のそれと全く同じのようであった。理容師って技術に裏打ちされた仕事ですごいなーとおもった。
我々の界隈だと、ペアプロというのは考え方を学ぶというか、師がどういう見方をしているかを学ぶことが主になるが、こと髪を切ることに関しては我々でいうとキーボードの打ち方も学びながらコーディングの作法を学び、そして設計まで学ぶ、ぐらいの難度の高さですげーなと。 あと面白かったのが、業界用語?みたいなやつで「レイヤー」とか「重さが溜まる」とか「ベース」とか、なんとなくニュアンス伝わるけど、そういう呼び方してんだーって。特に「髪が重い」っていう表現は面白くて、我々だと通信速度が遅いことを重いっていったりとか、ファイルサイズの大きなデータを重いと形容することがあるが、別の業界だとまた違う意味を持っているんだな、と。
いやはや、これまでさらさらーっと切ってもらっていたけど、そこには見えない技術と経験が結実した末にできることなんだなあとおもうと感動する。
というわけで頭の重みがとれてスッキリして、シャンプーがラベンダーの香りだったのでラベンダーを香りを少し感じながら帰路についたのでした。
April 8th, 2015 2:13pm